糸リフト後の顔の感覚と違和感|美容外科医が語る医学的根拠と回復のコツ

こんにちは。L’amour clinic Tokyo 院長の片岡です。
糸リフトは切開を伴わずにフェイスラインを引き上げる画期的な施術ですが、施術後に「感覚が変わった」「ピリピリする」「触れると違和感がある」と感じる方も少なくありません。
本記事では、糸リフト後の感覚異常・違和感の正体とその回復の流れを、美容医療・神経解剖学の観点から詳しく解説します。安心して回復を見守るための正しい知識を身につけましょう。

なぜ「違和感」が起きるのか?3つの主な原因

術後の感覚変化には次の3つの要素が大きく関与します:

  1. ① 糸の物理的な引き上げ力:
    皮膚や皮下組織が上方向へ引っ張られ、普段と異なる張力がかかります。
  2. ② 微細な神経への刺激・圧迫:
    顔面には多数の末梢神経(特に三叉神経の枝)が分布しており、これらに軽度の刺激が入ると「ピリピリ感」や「しびれ」が生じます。
  3. ③ 炎症反応と組織浮腫:
    施術直後は軽度の炎症が起き、浮腫によって感覚が鈍くなることがあります。

これらは「神経損傷」とは異なり、一時的な生理的反応であることがほとんどです。

神経の構造と糸リフトの影響

顔面には以下のような神経構造が存在し、糸リフト施術の際に間接的な影響を受けることがあります:

  • 眼窩下神経:頬骨下〜ほうれい線周囲の感覚に関与
  • オトガイ神経:下唇や顎周りの感覚を支配
  • 頬骨枝・下顎枝:糸リフトの通過点となることが多く、圧迫されやすい

糸の位置が神経と接近している場合、数日〜数週間はピリピリしたり、触った際の感覚がいつもと異なることがあります。

症状別|よくある違和感のタイプと対処法

症状 原因 回復目安 対処法
突っ張り・硬さ 糸の牽引と癒着 2〜3週間 安静と時間経過
ピリピリ・チクチク 神経の軽微な刺激 10日〜1ヶ月 冷やしすぎに注意
触ったときの違和感 皮膚感覚の再構築中 1ヶ月〜2ヶ月 マッサージは避ける
しびれ感 末梢神経圧迫 1〜3ヶ月 経過観察、改善しなければ受診

違和感を感じたときのNG行動

回復を妨げる恐れがある以下の行動は、術後1ヶ月程度は避けましょう:

  • 強いマッサージやリフトアップ機器の使用
  • 顔を圧迫する就寝姿勢やマスクの着用
  • 過度な飲酒や喫煙(血流低下を招く)
  • 神経の走行を知らずに自己マッサージを行うこと

自然治癒のメカニズム|なぜ放っておいても良くなるのか

身体は、神経や組織の損傷に対して自己修復能力を持っています。
末梢神経の再生速度は平均で1日1〜3mmとされ、刺激のあった神経部位も数週間〜数ヶ月で元の感覚を取り戻すことが多いです。
また、癒着や炎症のプロセスが治癒段階に入ると、皮膚と神経の滑走性も回復していきます。

Q&A|糸リフト後の感覚変化についてよくある質問

Q1. 術後1ヶ月経ってもまだ違和感があります。大丈夫?
多くの方が1〜2ヶ月程度まで違和感を感じます。3ヶ月以上続く場合は一度診察をお勧めします。
Q2. 感覚がない箇所がポツポツとあります。
皮膚感覚の再構築中によくある現象です。広がるようなら受診を。
Q3. 目の下に違和感があります。
眼窩下神経に接近する施術位置によるものと考えられます。2〜3週間で軽快するケースが多いです。
Q4. 糸が動いて神経を刺激していることはありますか?
適切に挿入された糸はほぼ動きません。刺激感は組織の反応です。
Q5. 神経を傷つけるリスクはありますか?
解剖知識を持つ医師が行えばリスクは最小限ですが、強い痛み・痺れが増す場合は評価が必要です。

まとめ|感覚の変化は自然なプロセス。安心して経過を見守りましょう

糸リフト後の顔の違和感は、多くの場合一時的な生理的反応であり、自然と改善していくものです。
焦らず、正しい知識とケアを実践することで、より美しく、自然なフェイスラインを実現できます。
L’amour clinic Tokyoでは、施術後の不安にも迅速に対応いたします。
ご不安なことがあれば、いつでもLINEや来院にてご相談ください。

L’amour clinic Tokyo 情報

L’amour clinic Tokyo(ラムールクリニック東京)
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2丁目16-5 セントラル共立ビル 6階
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