こんにちは。L’amour clinic Tokyo 院長の片岡です。
今回は、糸リフトに使用される代表的な4つの素材(PDO/PCL/WPCL/Lスレッド)について、それぞれの違いや適応、組み合わせ方法まで詳しく解説します。
糸リフトは「何本入れるか」だけでなく、“どの素材を使うか”によって仕上がり・持続性・ダウンタイムが大きく変わります。
▶ 糸リフト施術ページでも詳しく紹介しています。
糸リフトに使われる吸収素材とは?
糸リフトに用いられる糸はすべて吸収性素材でできています。皮下に挿入された糸は、一定期間内に加水分解という分解反応を経て、自然に体内に吸収されていきます。
ただし、素材の違いによって吸収速度や組織反応、刺激の強さが大きく異なります。
代表的な糸の種類①:PDO(ポリジオキサノン)
PDOは、吸収糸として最も歴史のある素材で、約6〜10ヶ月で吸収されます。
最も反応がマイルドで、腫れ・内出血が少なくナチュラルな仕上がりを求める方に適しています。
- ダウンタイム:◎(軽め)
- リフト力:△〜○(やや弱め)
- コラーゲン産生:○(一時的)
- 価格帯:比較的リーズナブル
- 適応:20〜30代の軽度なたるみ
代表的な糸の種類②:PCL(ポリカプロラクトン)
PCLは、12〜18ヶ月と長期持続するタイプの糸です。生体適合性が高く、中〜高年齢層に好まれる素材です。
コラーゲン産生能が高く、肌質改善+リフト効果を求める方に適しています。
- ダウンタイム:中程度(ややむくみやすい)
- リフト力:○〜◎
- コラーゲン産生:◎(長期型)
- 価格帯:中価格帯
- 適応:30〜50代の中等度のたるみ
代表的な糸の種類③:WPCL(Wave型PCL)
WPCLは、PCLの進化版で、特殊な波型形状(W)を有し、皮膚・脂肪層にしっかりと引っかかる構造になっています。
そのため、最も高いリフト力と定着力を発揮する素材です。
- ダウンタイム:やや強め(刺激性が高いため)
- リフト力:◎(強力な支え)
- コラーゲン産生:◎+(深層刺激型)
- 価格帯:やや高価格帯
- 適応:40代以降、重力による下垂が顕著な方
代表的な糸の種類④:Lスレッド(特殊成型PCL)
Lスレッドは、近年登場した成型構造付きのPCL素材を使用した高密着型の糸で、皮膚に密着しやすく、リフト+タイトニングの両立が可能な進化系の糸です。
糸表面に独自の切れ込み加工やフック設計が施されており、従来のPCLよりも持続力と安定性に優れています。
- ダウンタイム:中程度(刺激はPCLよりやや強め)
- リフト力:◎(引っかかりが強く安定)
- コラーゲン産生:◎(長期間にわたる反応)
- 価格帯:高価格帯
- 適応:30代後半〜50代、肌質改善も求める方
素材別比較表(まとめ)
糸の種類 | 吸収期間 | リフト力 | コラーゲン生成 | ダウンタイム | 適応年齢 |
---|---|---|---|---|---|
PDO | 6〜10ヶ月 | △〜○ | ○ | ◎ | 20〜30代 |
PCL | 12〜18ヶ月 | ○〜◎ | ◎ | ○ | 30〜50代 |
WPCL | 15〜20ヶ月 | ◎ | ◎+ | △ | 40代以降 |
Lスレッド | 12〜18ヶ月 | ◎ | ◎ | ○ | 30〜50代 |
年齢層・たるみ段階別のおすすめ素材
年齢層 | たるみレベル | おすすめ素材 | 補足 |
---|---|---|---|
20代 | 軽度(予防・輪郭整え) | PDO | ナチュラルな仕上がり重視 |
30代 | 軽〜中度(肌質+フェイスライン) | PCL/Lスレッド | リフト+ハリ改善両方を狙う |
40代 | 中〜重度(下顔面たるみ) | WPCL/Lスレッド | 構造的な強い引き上げが必要 |
50代以降 | 進行性たるみ+皮膚弛緩 | WPCL中心+PCLサブ | 深層と表層の2層アプローチ推奨 |
症状別に組み合わせると効果的なパターン例
- 頬のたるみが中心:WPCLを中心にリフト設計+PDOで肌面を安定化
- マリオネットラインが深い:WPCL or Lスレッドを斜め下方向へ挿入し支え強化
- 肌が薄くハリも失われている:PCL+Lスレッドで全体的にコラーゲン誘導
- エラ張り・脂肪が気になる:WPCL+脂肪吸引注射+エラボトックス併用
当院では、▶ 各素材に応じた糸リフト施術をご提案しており、ご希望やご予算、たるみの状態に応じて設計いたします。
まとめ:糸の種類選びは“仕上がり”を左右する
糸リフトの種類は、見た目の仕上がりだけでなく、ダウンタイム・持続期間・触感・満足度を大きく左右します。
そのため、カウンセリングでは素材・本数・麻酔方法も含めて細かく設計し、▶ 最適なご予約プランをご案内いたします。
L’amour clinic Tokyo 情報
L’amour clinic Tokyo(ラムールクリニック東京)
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目8-7 第27SYビル 3階
📞 TEL:03-1234-5678
🕙 診療時間:10:00〜19:00(不定休)
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