こんにちは。L’amour clinic Tokyo 院長の片岡です。
糸リフトは「切らない小顔整形」として人気の施術ですが、術後に「想像より痛い」「口を動かすと響く」「笑うと引っ張られる感じがする」という声も少なくありません。
本記事では、糸リフト後の痛みの正体・種類・症状別の原因と経過・再診の判断基準・自宅ケアの注意点まで、実際の美容医療現場での知見をもとに詳しくお伝えします。
1. 糸リフトで痛みが出るメカニズム
糸リフト後の痛みには、「神経的痛み」「筋膜や靭帯由来の痛み」「炎症性の痛み」の3つが関係します。
- 神経痛:皮下に糸を挿入することで知覚神経が軽度刺激され、チクチク・ピリピリ感が出ることがあります。
- 筋膜由来:特にSMAS(表在性筋膜)層に糸が固定されると、表情を作った時に牽引を感じることがあり「引きつれ感」や「表情時の痛み」につながります。
- 炎症性疼痛:異物挿入後の軽微な炎症反応によってズキズキとした感覚が生じます。通常、1週間以内に改善していきます。
2. 痛みの種類別にみる経過と特徴
症状 | 発生タイミング | 痛みの性質 | 経過 | 必要な対応 |
---|---|---|---|---|
ピリピリ感 | 当日〜3日目 | 軽い神経刺激 | 数日〜1週間 | 冷却・保湿・経過観察 |
ズキズキする重痛み | 翌日〜2日目 | 軽い炎症・腫脹 | 3〜5日で軽快 | 鎮痛剤内服・冷却 |
口元を動かすと痛む | 当日〜1週間 | 筋膜の緊張反応 | 7〜10日で改善 | 安静・表情制限 |
片側のみ強い痛み | 不定 | 局所的炎症・血腫の可能性 | 長引く場合あり | 医師による評価必要 |
3. 当院が行う痛みへの対応|L’amour式術後管理
痛みを最小限に抑えるため、L’amour clinicでは以下のような術後管理を実施しています:
- 術中の局所麻酔+静脈麻酔併用:術中の不快感を極力排除
- 術後に鎮痛剤・抗炎症薬を処方:ロキソプロフェンやアセトアミノフェンなど
- 冷却パック・抗浮腫処置:当日〜翌日に適用
- 1週間以内の経過観察:痛みや腫れが続く方には再診と追加ケアをご案内
4. ご自宅でできるセルフケア方法
痛みを和らげるためには、ご自宅でのセルフケアも重要です。
- アイスノンや冷却ジェルで1日2〜3回、10分程度冷やす
- 強く押したり揉んだりしない(特に寝返り時の顔面圧迫に注意)
- 患部の保湿ケア:ワセリンやグリチルリチン酸配合の保護剤
- 十分な睡眠・ビタミンC・水分補給
5. 注意すべき「危険な痛み」とは?
通常の痛みと区別すべき症状は以下です:
- 痛みが日に日に強くなる
- 赤みとともに熱を持って腫れる
- 膿や黄色い液体が出てくる
- 顔の感覚が鈍くなる・しびれが続く
これらは感染・血腫・神経損傷の可能性があるため、必ず医師の診察を受けてください。
6. よくあるご質問(Q&A)
- Q1. 糸リフト後の痛みが全くない人もいますか?
- はい。個人差があり、痛みをほとんど感じない方もいらっしゃいます。
- Q2. 頬骨のあたりが押すと痛いのは普通?
- 糸の固定部位がその周辺にある場合は一時的な圧痛が出ることがあります。
- Q3. 表情を動かすたびに痛いのは失敗?
- SMAS層の牽引が効いている証拠です。1週間ほどで和らぎます。
- Q4. 何日目から温めても良いですか?
- 原則、腫れが引いた4日目以降から軽い温浴は可能です。
- Q5. 抗炎症薬を飲むと腫れが引きやすくなりますか?
- ロキソニンなどには抗炎症効果もあり、腫れと痛みの緩和に有効です。
7. まとめ|痛みは一時的、安心して向き合うことが大切
糸リフト後の痛みは、一時的かつ生理的な反応です。
正しい判断とセルフケアを行うことで回復が早まります。
痛みに過度に不安を感じず、疑問や違和感があれば必ずクリニックへ相談しましょう。
L’amour clinic Tokyo 情報
L’amour clinic Tokyo(ラムールクリニック東京)
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