こんにちは。L’amour clinic Tokyo 院長の片岡です。
糸リフトは、フェイスラインのたるみを改善する即効性と持続性に優れた施術ですが、術後の経過を大きく左右するのが「過ごし方」です。特に運動の再開時期は、術後トラブルや仕上がりの乱れを避けるうえで極めて重要なポイントです。この記事では、美容外科の専門的見地から、運動再開の適切なタイミング、避けるべき行動、理想的な回復プロセスをわかりやすく解説します。
なぜ運動が影響を与えるのか?医学的な視点から
運動により血流が増えることで、術部に炎症が残っている段階では腫れや内出血が悪化するリスクがあります。また、筋肉運動に伴う表情筋の動きは、糸の固定を不安定にし、せっかくの引き上げ効果が低下してしまうことも。特に深部固定型の糸(コグ付きや溶けにくい糸)では、初期固定期間中の筋肉の緊張がズレを誘発します。術後の運動は、単なる“汗”の問題ではなく、糸の定着・周囲組織の再構築・瘢痕形成に影響する、医学的な重要項目なのです。
術式によって異なる回復のスピード
- PDOなど吸収性の糸:比較的ダウンタイムが短いが、初期の固定力はやや弱い。術後7日目から軽い活動が可
- PCL・PLLAなど持続性重視型:固定力が高く、代謝がゆっくり。炎症・腫れが長引く可能性があるため、再開は慎重に
- 脂肪吸引との同時施術:顔全体の炎症が広範囲に及ぶため、運動再開は術後3週間以降が目安
- 静脈麻酔併用症例:術後倦怠感が強く出ることもあり、回復期間に個人差が出やすい
運動再開の時期別ガイドライン
術後期間 | 可否 | 運動例 | 注意点 |
---|---|---|---|
1〜3日 | × | 完全安静 | 術部の冷却・圧迫固定を優先 |
4〜7日 | △ | 散歩・ゆるいストレッチ | 発汗NG。保湿と紫外線対策徹底 |
8〜14日 | ○ | 軽めのヨガ・ウォーキング | 顔に負担がかからない動きに限定 |
15〜21日 | ○ | ピラティス・軽筋トレ | 鏡を見て表情チェックをしながら |
1ヶ月以降 | ◎ | ランニング・ジム・登山 | 違和感や突っ張り感がないことが条件 |
医師が警告する再開のNG例
- ホットヨガ:発汗と血管拡張により、腫れがぶり返すことがあります
- HIITや筋トレ:呼吸を止めて力む動き(バルサルバ反射)が糸へ強いテンションを加える可能性があります
- 水泳・サウナ:塩素や高温の環境は、皮膚の再生過程を妨げるリスクがあります
- 空手・ボクシング:顔面衝撃リスクのある運動は術後2か月以上控える必要あり
術後の理想的な生活リズムと回復サポート
- 睡眠:最低7〜8時間、仰向けで就寝。横向き・うつ伏せはフェイスラインの圧迫リスクが高くNG
- 栄養素:ビタミンC(コラーゲン合成)、E(抗酸化)、亜鉛・鉄分(組織修復)を積極摂取
- スキンケア:施術部位は摩擦禁止。保湿・紫外線ケアを中心に低刺激コスメを使用
- メンタルケア:ホルモンバランスや不安感が炎症に影響することも。ストレスを溜めずリラックスを
Q&A:糸リフトと運動に関する疑問
- Q1. 顔を使う表情トレーニングは必要?
- 必要ありません。術後2〜3ヶ月は自然な表情を心がけ、無理な運動は避けてください。
- Q2. EMSや顔筋電気刺激はいつから可能?
- 一般的には術後4週間以上空けてから。ただし痛みや違和感がないことが条件です。
- Q3. 糸が切れる・ずれる可能性はありますか?
- 術直後に強い筋緊張や顔を押し込む運動を行うと、糸がずれるリスクはあります。初期の固定期間(7日間)は絶対安静が望ましいです。
- Q4. ダンスなど顔を振る運動はいつから?
- 最低でも術後3週間は控えてください。急激な顔面の動きは予期せぬテンションを糸に与えます。
- Q5. 運動後のスキンケアで気をつけることは?
- 摩擦の少ない洗顔、抗炎症成分(ツボクサ・アラントインなど)配合の鎮静化粧水でのケアがおすすめです。
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まとめ|糸リフト後の運動再開は“時期と内容”が鍵
糸リフトの効果を最大限に引き出すためには、運動の再開タイミングを慎重に見極めることが不可欠です。
術後すぐに無理な動きや過度な血流促進をしてしまうと、せっかくの仕上がりが台無しになってしまう可能性も。
L’amour clinic Tokyoでは、術後の運動指導や生活の整え方まで含めてトータルでサポートしています。迷ったときは、いつでもお気軽にご相談ください。
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