こんにちは。L’amour clinic Tokyo 院長の片岡です。
糸リフトは、たるみやフェイスラインのゆるみを改善し、若々しくシャープな印象を作る人気の施術です。しかし、術後に患者様からよくいただくのが「表情が硬く感じる」「笑いにくい気がする」といったご相談です。
これは決して異常ではなく、術後の一時的な皮膚緊張や表情筋の抑制が関係しています。本記事では、糸リフト後の顔の動かし方・表情筋ケアの正しい知識を、解剖学的・美容医療の観点からご紹介いたします。
表情が硬くなる理由|皮膚・筋肉・神経の三位一体
糸リフトは皮下に特殊な糸(コグ付き吸収糸など)を挿入し、皮膚や脂肪層を引き上げる施術です。術後に表情が硬く感じる理由は以下の三要素が関与します:
- ① 皮膚の物理的緊張:糸により皮膚が一方向に牽引され、自然な可動域が制限される
- ② 表情筋の抑制反応:違和感を避けるため、身体が無意識に筋収縮を抑制する
- ③ 感覚神経の一時的麻痺:針や糸による微細な刺激で、神経反射が鈍くなることも
これらは一時的な反応であり、多くの場合は術後2週間〜1か月ほどで自然に改善します。
表情筋の構造と美容医療の関係
表情筋は皮膚と直結した浅層筋で構成されており、顔面神経により支配されています。糸リフトによって表情筋に直接ダメージが入ることは少ないものの、筋膜に対するテンション変化により、「筋肉の協調性」が一時的に乱れる可能性があります。
特に関係の深い筋肉:
- 大頬骨筋・小頬骨筋:笑顔を作る筋肉
- 口輪筋:口元の動きと発声に関わる
- 前頭筋:眉の上がり方や額の表情
糸リフト直後はこれらの筋肉の「収縮」「弛緩」が普段通りに行われにくくなるため、大笑いや無理な表情は初期段階では避けましょう。
術後におすすめの表情筋ケア
術後7日目以降からは、徐々に顔を動かすリハビリ的な動きが推奨されます。以下のような方法が安全かつ有効です:
- 鏡を見ながらの笑顔練習:眉を上げずに口角だけを軽く引き上げる
- 口をすぼめて発音:「う」「い」「え」など母音を意識的にゆっくり言う
- 片側ずつ動かすトレーニング:左右差の有無をチェックしながら口角や頬を個別に上げる
いずれも1日3回程度、各5〜10分を目安に行いましょう。
やってはいけない表情や動作
- 大笑いや強い驚きなど極端な表情
- 食べ物を強く噛む行為(硬いもの・ガムなど)
- 歯の食いしばりや寝ている間の無意識の筋緊張
- 頬を押すマッサージや顔のエクササイズ
これらはすべて糸の固定力や癒着プロセスに悪影響を与える可能性があるため、術後2〜3週間は控えましょう。
Q&A|糸リフト後の表情に関するよくあるご質問
- Q1. 笑っても大丈夫なのはいつから?
- 術後7〜10日を目安に軽い笑顔から始めてOKです。大笑いは術後2週間以降が理想です。
- Q2. 表情が固まったまま戻らなかったら?
- 通常は1ヶ月以内に回復しますが、それ以上続く場合は一度クリニックで診察を受けましょう。
- Q3. 表情筋マッサージはしていい?
- 術後3週間以降から医師の許可を得たうえで軽めのものから始めましょう。
- Q4. 表情筋トレーニングアプリは使える?
- 術後2週間以降に、負荷の少ないメニューからなら可能です。
- Q5. 表情の左右差が出ている気がするのですが?
- 術後は腫れや緊張によって左右差が一時的に強調されますが、3〜4週間で改善するケースがほとんどです。
まとめ|美しい仕上がりには“正しい表情の使い方”が不可欠
糸リフトの効果は、単に皮膚を引き上げるだけでなく、術後の表情管理によって最終的な印象が大きく変わります。
一時的な違和感や動かしにくさは正常な反応であり、焦らず・丁寧にケアしていくことが重要です。
L’amour clinic Tokyoでは、術後の表情筋ケアまでサポート体制を整えております。
ご不安な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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