こんにちは。L’amour clinic Tokyo 院長の片岡です。
本記事では、糸リフト後の回復過程(ダウンタイム)について、創傷治癒理論や糸素材ごとの生体反応を交えて、専門的に解説していきます。
「腫れや痛みはどのくらい続くの?」「マッサージや運動はいつから再開できる?」といったご質問に、美容医療に精通した医師の視点から明確にお答えします。
ダウンタイムとは何か?医学的な意味での“回復期”
ダウンタイムとは、施術後に組織が修復・再生を行う期間です。皮膚や筋膜に挿入された糸に対し、体内では以下のような段階的反応が起こります:
- 炎症期(術後〜3日):浮腫・内出血・免疫細胞の集積
- 増殖期(4〜14日):線維芽細胞の活性化、コラーゲン合成開始
- 成熟期(3週〜):コラーゲンが安定化し、皮膚のハリ・弾力が向上
この生体反応は、糸の種類(PDO, PCL, WPCL)によって発現の強度・期間が異なるため、素材選びは重要な要素となります。
素材別|ダウンタイムの違いと特徴比較
素材 | 吸収期間 | 炎症反応 | コラーゲン産生 | 推奨年齢層 | ダウンタイムの傾向 |
---|---|---|---|---|---|
PCL | 12〜18ヶ月 | 中程度 | ◎(長期型) | 30〜50代 | 腫れやや出るが安定性高 |
WPCL | 18〜24ヶ月 | 中〜強(構造が複雑) | ◎+(強刺激型) | 40代以降、たるみ強め | 腫れ強め、定着力最強 |
PDO | 6〜10ヶ月 | 軽度 | ○(一時的) | 20〜30代前半 | 腫れ少なめ、ナチュラル仕上げ |
患者層別|ダウンタイムの違い
- 20代〜30代前半:脂肪量少なく、むくみも早期解消
- 30代後半〜40代前半:やや腫れ・違和感が長引く傾向あり
- 50代〜:皮膚のゆるみが強く、浮腫・硬さが長めに続くことも
術後の代表的症状と対応表
期間 | 主な反応 | 対応 |
---|---|---|
術直後〜3日 | 腫れ・ツッパリ・鈍痛 | 保冷・安静・就寝姿勢管理 |
4日〜1週間 | むくみ・表情違和感 | 水分補給・笑顔控えめ |
1〜2週間 | 内出血や腫れが収束傾向 | コンシーラー/栄養ケア |
2週以降 | 定着・皮膚が馴染む | 軽運動再開可 |
1ヶ月以降 | 違和感解消・ハリ感向上 | マッサージ・整体OK |
医学的アドバイス:回復を早める生活習慣
- 禁酒:72時間厳守(炎症促進因子を避ける)
- 高タンパク・ビタミンC豊富な食事を意識
- 就寝時は仰向け+枕高めで顔の圧迫回避
- 入浴は2日目以降に短時間で
症例で比較
再診・経過チェックの重要性
当院では1週間・1ヶ月後の再診を推奨し、定着状況・左右差・後戻りリスクを確認します。
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